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生成AIを“活用される仕組み”に!企業が押さえるべき導入の重要なポイント

企業様から生成AI導入の相談をいただくと、第一に聞こえてくるのはこんな声です。
「何から始めればいい?」
「活用・定着するイメージが湧かない」
「AIの最新情報を追いきれない」
AIは間違いなく強力ですが、単に“使い始める”だけでは成果に結びつきません。大切なのは、現場の課題から逆算して、適材適所でツールを配置し、社内に根付かせること。
これが、私たちSUPERNETdigitalが大事にしている企業のAI導入に対する考え方です。
生成AIをどう捉えるか
生成AIは“超高性能な予測変換”。だからこそ、素早く下書きをつくり、アイデアを広げ、判断のヒントを提示するのが得意です。一方で、もっともらしい誤り(いわゆるハルシネーション)も起きます。私たちはここをポジティブに捉え、AIが出した一次案を人が検証し磨き上げる流れを前提にします。これだけで、制作・調査・コミュニケーションの反復サイクルは一段と速くなります。
“どこに効くか”を見極める
「まずは使ってみる」ことも大事ですが、どんな業務でもAIを使おうとするのではなく、業務フローの中でAIが最も効くポイントを見つけるのが近道です。例えば、
- メール・チャットの一次案作成/ニュアンス調整
- 議事録・要約・要点抽出の自動化
- 企画書・提案書の構成案づくりとドラフト生成
- 市場・競合の一次調査と仮説の材料集め
実務では、これらを組み合わせることで企画書は半日で形に、議事録は8割の時間削減といったインパクトが生まれます。重要なのは「生成AIに任せる範囲」と「人が最終判断する範囲」を明確に線引きすることです。
AI導入のメリット
導入の基本が見えてきたところで、実際に取り組むメリットを整理しておきます。現場で感じやすいものを、私たちは次のように捉えています。
- 時間削減とコストの最適化:反復作業や下準備をAIが担うことで、作業時間を大きく短縮。外注していた作業の一部を内製化でき、全体コストの見直しにもつながります。
- 品質の底上げと属人化の緩和:プロンプトやテンプレートを共有することで、経験値に左右されにくい基準の品質を再現しやすくなります。レビューは人が行い、最後の磨き込みに集中できます。
- 判断のスピードアップ:仮説づくりや一次調査が速くなり、「なぜそう判断したか」の根拠を言語化しやすくなります。迷う時間を減らし、意思決定のテンポが上がります。
こうしたメリットの一方で、セキュリティの基本も欠かせません。まずは要点を押さえ、そのうえで現場で起こりやすい“三つの壁”を整理します。
セキュリティに対する基本的な考え方
セキュリティ面への不安はつきものです。だからこそ、“使わない”ではなく“正しく使う”——避けるのではなく正しい設定と管理で使うことを基本にします。
- 個人利用の学習設定:個人プランでは入力内容が学習データとして利用されます。まずは学習データをOFFに設定して、機密情報の拡散リスクを抑えます。
- 法人プランの採用:より安全に使うにはチーム/法人プランが有効です。国際基準のSOC 2 Type IIに準拠し(ChatGPTのTeamプラン)、会社側でアカウント管理(退職時の停止など)ができるため、情報の持ち出しリスクを低減できます。
導入でつまずく“三つの壁”
実際の現場で導入を進めると、便利さだけでは乗り越えられない“つまずきポイント”が見えてきます。代表的なのが次の三つです。
- 選定の壁:ツールが多すぎて何を選ぶべきかわからない。
- セキュリティの壁:機密情報を扱う前提で、個人管理に依存しない設計が必要。
- 定着の壁:使い方がわからない、ログイン情報がわからない——AIツールを使うまでに“迷う”が積み重なり、結果的に使われなくなる。
これら三つの壁を乗り越えるために、私たちはNeuroAssistで伴走支援を行っています。
課題に寄り添うAI導入・定着のサポート
SUPERNET digitalが提供するNeuroAssistは、AIが“ちゃんと使えるようになる”まで伴走するサービスです。
- 導入支援:業務ヒアリングから始め、目的・セキュリティ要件・費用対効果でツールを選定。初期設定、権限設計、よく使うタスクの“メニュー化”まで代行します。
- 定着支援:自社で開発した専用ダッシュボードNeuroEngineを提供。各AIツールへのリンク、ログイン情報、簡易マニュアルを一元化し、「迷わない・探さない」環境をつくります。
- 伴走ミーティング:毎月のAIミーティングでは、日々の運用で生じる不明点をその場で整理し、活用のご要望に対しては“どう実装・運用に落とすか”まで具体化します。併せて最新のアップデートや活用例もキャッチアップして共有。最終的には自走状態の実現を目指します。

適材適所と“共創”
AIは万能ではありません。だからこそ、人の強み(洞察・最終判断・倫理観・クリエイティブ)を真ん中に据え、AIをスピードと再現性のエンジンとして配置します。
便利さだけを追うのではなく、セキュリティと運用管理を前提に、現場が無理なく続けられる仕組みを設計する。
この姿勢を、現場での判断基準にしています。
一歩目は“小さな成功体験”から
大掛かりで複雑な投資よりも、まずは一つの業務で小さな成果を出すこと。
そこで得た成功体験を横展開し、社内文化として定着させる——その過程を、NeuroAssistが伴走します。
AIと人の共創を、現場から。
【SPNdigital】AIコンサルタント

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SUPERNET digitalのAIコンサルタントが、最初の一歩をしっかりサポートいたします。