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ユーザー行動データから読み解くWEBサイト改善ポイント

【※2025年12月12日更新】
WEBサイトを運用していると、
なぜユーザーがすぐ離脱するのか…
どうすれば滞在時間が伸びるのか…
なぜコンバージョンにつながらないのか…
といった悩みは尽きません。
さらに近年は、GoogleのE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)やAI検索(SGE) の影響により、
“ユーザーがサイトをどう評価したか”を示す行動データの重要度がこれまで以上に高まっています。
中小企業においても、サイト改善は”勘”ではなくデータドリブン(データに基づく判断)が必須の時代です。
本記事では GA4・GTM・Search Console を活用し、
ユーザー行動から読み解いたサイト最善のポイントを分かりやすく解説します。
サイト改善は「離脱率」だけでは語れない時代へ
従来のUA(Universal Analytics)では、「直帰率」「離脱率」が中心指標でした。
しかしGA4では、サイトの“質”を測るために指標体系が大きく変わっています。
特に今注目すべきは指標は…
・エンゲージメント率
・平均エンゲージメント時間
・エンゲージメントのあるセッション
これらは「ユーザーがどれだけしっかりコンテンツを読んだか」を示す指標で、
単なるアクセス数よりも内容の満足度を反映します。
Googleはランキング要因を明示していませんが、実務的には
滞在時間、回遊数、読了率
などの行動シグナルは、E-E-A-Tの「信頼性」や「満足度」と深く結びつき、
SEOにも間接的に影響を与えていると考えられます。
つまり、ユーザーが“満足して読んでいる”という行動結果が、SEO評価にも影響する時代と言えるでしょう。
GA4・GTM・Search Consoleで分かるユーザー行動データ
Webサイトを改善するうえで、“ユーザーが実際にどう動いたか”を把握することは欠かせません。
そのための3つの主要ツールが GA4(Googleアナリティクス4)、GTM(Googleタグマネージャー)、Search Consoleです。
それぞれ「何が分かり」「どう改善につながるのか」を、できるだけ具体的に説明します。
① GA4で分かること(ユーザーの興味・質・コンバージョンの兆候)
GA4では、従来の「訪問数」「直帰率」といった表面的な数値ではなく、
どれだけ“ちゃんと読まれたか” を示す指標が中心になっています。
GA4では、以下の項目が特に改善のヒントになります。
・平均エンゲージメント時間
→ユーザーがどの程度、記事やページに集中してくれたのかが分かる指標
・エンゲージメント率
→「ただ来ただけ」ではなく、スクロール・クリック・など、積極的に行動した割合
・入口ページの離脱傾向
→ ファーストビューの改善点が見つかる
・コンバージョン率(CVR)
→ お問い合わせ・購入につながった割合
旧来の「直帰率」ではなく、
“行動の質” を中心に分析する点がGA4の最大の特徴です。
② GTMで分かること(細かな行動を“可視化”するツール)
GTMを使うことで、GA4だけでは分からない次のような行動も取得できます。
・スクロール深度
・バナー・ボタンのクリック数
・電話タップ
・フォームの途中離脱
・動画再生
これらのデータがあると、
「ユーザーがどこで興味を失ったのか?」が明確になり、
改善の方針が具体化します。
③ Search Consoleで分かること(検索前の“意図”を把握するツール)
Search Console(サチコ)は、サイトに来る前のユーザーの行動を可視化するツールです。
Search Consoleで分かる主な項目は以下です。
・サイトの表示回数(Googleに検索してページが表示された回数)
・クリック率(検索表示に対して検索して出たページをクリックした割合)
・平均検索順位(検索欄に何番目に表示されているか)
・クエリ(実際にユーザーが検索した言葉)
特に重要なのは、
Search Console × GA4を組み合わせると
「検索意図のズレ」が一目で分かることです。
▼ 検索意図のズレの具体例

例:「金沢 賃貸」と検索して訪問したユーザー → CVにつながらない
賃貸物件を探している“顕在層”なのに、
求めている情報・導線に出会えていない可能性が高い
具体的には、
・ファーストビューに物件一覧がない
・物件の絞り込み検索が分かりづらい
・住みたいエリアや家賃帯の物件がすぐに見つからない
・内見予約や問い合わせボタンが分かりづらいサイト設計
といった“意図とのズレ”が発生しているケースです。
本来CVしやすいキーワードだからこそ、
ユーザーが求める 「すぐ物件が見られる」「今すぐ問い合わせできる」
という導線に対応できていないと、検索意図に合わず離脱されてしまいます。
この“検索意図とページ内容のズレ”を見つけ、
ユーザーが求めている導線に整えることこそ、サイト改善の核心です。
行動データから読み解く、よくある課題パターン
ユーザー行動データを分析すると、ほとんどのサイトで共通して見られる課題パターンがあります。
ここでは 「なぜその課題が起きるのか」「なぜ重要なのか」 を分かりやすく解説します。
①滞在時間が短い(コンテンツの“期待外れ”状態)
滞在時間が短い=ユーザーがページに価値を感じていない証拠です。
主な原因は次のとおりです。
・タイトルと内容が一致していない
→ 期待してクリックしたのに、欲しい情報がないと即離脱につながる。
・検索意図に沿っていない
→ たとえば「金沢 賃貸」で来たのに、会社紹介から始まる…など。
→ ユーザーの目的とページ内容がズレていると滞在は伸びません。
・ファーストビューで価値が伝わらない
→ 読む理由が分からないページは3秒で閉じられます。
・テキストが読みにくい
→ 行間・改行・構造が悪いだけで、内容が良くても読まれない。
なぜ重要なのか?それは…
滞在時間が短いと「このページは役に立たなかった」と判断され、
SEO評価・CV率の両方に悪影響が出ます。
② エントランスページで離脱してしまう(入口の設計ミス)
入口ページはユーザーが最初に訪れる“玄関”です。
この段階で離脱されるということは、サイトの価値が伝わっていないということ。
原因の多くは次の通りです。
・ページスピードが遅い
→ 読む前に離脱。モバイルでは特に致命的。
・モバイル表示に問題がある
→ 小さすぎる文字・崩れたレイアウト・押しづらいボタンなど。
・情報が整理されておらず読みにくい
→ 何が書いてあるか一目で分からないページは読まれません。
・CTAがなく、次に進む理由がない
→ どこをクリックすべきか分からないと、行動せず離脱します。
入口で離脱されると、どれだけ素晴らしいコンテンツを用意しても届きません。
まさに “玄関で帰られてしまう状態” です。
ページスピードの計測は「ページスピードインサイト(https://pagespeed.web.dev/)」というサイトで計測が可能です。
これを使用することでページの読み込みに、どれくらい時間がかかっているかが分かります。
③ コンバージョンにつながらない(行動させる仕組みが弱い)
「見られているのに問い合わせされない」
これは 導線の問題 であることが非常に多いです。
GTMでのクリック計測が役立つ理由はここにあります。
主な原因は次の通りです。
・CTA(コールトゥアクション)が見られていない
→ お問い合わせボタンが下部や目立たない位置にある。
・フォームが長い・必須項目が多いため途中離脱が多い
→ 電話番号・住所・詳細入力…ユーザーの負担が大きい。
・信頼性を感じるコンテンツが不足している
→ 実績・お客様の声・専門性が見える要素がないと行動しにくい。
これはE-E-A-Tの中でも Trust(信頼性) に直結する部分で、
信頼性が低いとどれだけ導線を整えてもCVにつながりません。
E-E-A-Tの重要性についてはこちらの記事をご覧ください↓
ユーザー行動データを活かす具体的なサイト改善方法
では、この行動データをどのように改善につなげればよいのでしょうか?
ここでは実際の運用で成果につながりやすい施策を紹介します。
① 滞在時間を伸ばす改善策(読む理由をつくる)
・Search Console × GA4で検索意図のズレを特定する
→ 何を期待して来たか? どこで離脱したか?を把握する。
・見出し構成を“ユーザーが知りたい順”に並べる
→ 導入で結論を示す・重要情報を前半へ配置など、読みやすく改善。
・具体例や図解を増やす
→ ユーザーは文字より“視覚情報”で理解する。
・関連記事への内部リンクで回遊を促す
→ 1ページだけで終わらせず、サイト全体の滞在時間を伸ばす。
ポイント:滞在時間が伸びると、SEOにもCVにも好影響を与えます。
② エントランスでの離脱を減らす改善策(第一印象の最適化)
・PageSpeed Insightsで速度改善
→ 画像圧縮・不要スクリプト削除など。
・モバイル最適化
→ 文字サイズ・ボタンサイズ・改行など、スマホファーストで改善。
・ファーストビューにメリット・結論を示す
→ 「このページはあなたのニーズに応えます」を冒頭で伝える。
・CTAや次ステップ導線を分かりやすく配置する
→ 「次に何をすべきか」が分からないとユーザーは行動しません。
ポイント:入口での離脱が減ることで、サイト全体の成果が大きく変わります。
③ コンバージョン率を改善する施策(行動の壁をなくす)
・CTAボタンの色・サイズ・文言・位置を改善
→ 見られなければ押されない。押されなければCVしない。
・フォームのステップ分析 → 不要項目の削減
→ フォームを短くするだけでCVRが2倍になるケースも多い。
・事例・口コミ・実績の掲載(E-E-A-T強化)
→ “信頼できる感” が行動を後押しする。
・電話タップ・ボタンクリックの可視化(GTM)
→ どこでユーザーが迷っているのか明確になる。
ポイント:コンバージョン率改善は、小さな変更でも売上に直結します。
AI検索(SGE)・E-E-A-T時代のSEOと行動データの関係
GoogleはAI検索(SGE)の進化とともに、
「ユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツかどうか」を
これまで以上に重要視するようになりました。
単にキーワードを盛り込んだだけの記事では評価されず、
ユーザーがどのようにページを利用したか(行動データ) が、
コンテンツの信頼性や満足度を示す指標として扱われ始めています。
そのため、以下の行動シグナルはSEOに間接的に影響する非常に重要な要素です。
◆ 長い滞在時間
→ 内容が読まれている、価値を感じてもらえている証拠。
→ 「役に立つページ」と判断されやすくなる。
◆ サイト内部への回遊数
→ 他のページにも関心を持ち、さらに情報収集している状態。
→ サイト全体の専門性(Expertise)と信頼性(Trust)が高いと評価されやすい。
◆ 読了率(どこまでスクロールされたか)
→ 最後まで読まれている=コンテンツの質が高いサイン。
→ 不完全なページより、最後まで読まれるページのほうが価値が高いと判断される。
◆ CVにつながる行動の有無(問い合わせ・資料請求など)
→ “実際に行動を起こした” というのは、最も強い信頼のシグナル。
→ 信頼できる情報源だからこそユーザーが動く、とGoogleも推測する。
ユーザーの満足行動が、そのままSEO評価につながる時代へ
GoogleはAI検索の進化に伴い、
「本当に価値のあるコンテンツかどうか」
をこれまで以上に重視するようになりました。
その判断材料となるのが、
しっかりページは読まれたか?
ほかのページも読まれているか?
離脱せずに行動につながったか?
といった “行動データ” です。
ユーザーが満足してサイト内を回るほど、
Googleにこのページはユーザーの役に立っている=信頼できるコンテンツ
として AI検索でも上位に出す価値があると判断されやすくなります。
つまり、行動データの改善はE-E-A-T強化につながり → SEOの強化につながる
ユーザー行動が良くなるほど
コンテンツの「信頼性」「権威性」「専門性」が高まり
結果として SEO・SGEの両方に強くなる
という好循環が生まれてくるのです。
これからもネット社会はさらに加速していきます。
その中で、時代に合ったサイト設計を行うことは、これまで以上に重要になっていきます。
SUPERNETdigitalが行う「プロのサイト分析」とは
当社では、WEBアナリストGA4・GTM・Search Consoleを組み合わせた
総合的なサイト分析を行っています。
🔍ユーザー行動データの可視化
🔍技術面・UX面・SEOの課題発見
🔍改善施策のご提案
🔍改善後の効果検証
データに基づく改善は、成果の再現性が高く長期的な資産になります。
まとめ
ユーザー行動データは、ただのアクセス数ではなく
“改善のための道しるべ”です。
GA4やGTM、Search Consoleなどのデータを組み合わせて分析することで、
数字の裏にある「なぜ成果が出ていないのか」「どこを改善すべきか」が明確になります。
こうしたデータをもとにPDCAを回し続けることで、
コンバージョン率の向上はもちろん、SEO評価や売上アップにもつながっていきます。
「アクセスはあるのに成果が出ない…」と感じている場合は、
まず現状を“正しく知る”ところから始めてみるのが改善への近道です。
また、スポット(1回)のアクセス解析レポート作成も随時承っています。
「今のサイトのどこが課題なのかだけ知りたい」「改善ポイントだけプロに見てほしい」
という場合でもお気軽にご相談ください。
今あるサイトを、今よりもっと成果の出るサイトへ一緒に育てていきましょう。
著者プロフィール

高岡
SUPERNET digital株式会社 Webマーケター
石川県金沢市のSUPERNET digital株式会社で、Webマーケターとして Google広告・SNS広告などの運用型広告と、SEOを中心としたWeb集客全般を担当。
日々のデータ分析やクリエイティブ改善を行いながら、
「どんな戦略で届ければいいのか」といった悩みに寄り添い、最適なマーケティング施策を提案している。
広告運用だけでなく、検索意図分析・サイト改善・GA4分析などの SEO実務にも関わり、広告 × SEO の両軸から成果につながるWeb戦略を設計しています。