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WEBサイトの離脱・滞在時間を改善!ユーザー行動データでわかる改善ポイント

WEBサイトを運用していると、
「なぜコンバージョン率が低いのか?」「どのページでユーザーが離脱しているのか?」など、悩みは尽きません。
そんなときに役立つのが、ユーザー行動データです。

このデータを正しく分析し、改善ポイントを見つけることで、WEBサイトの成果を大きく向上させることができます。
この記事では、SEOやWEBサイト運用の観点から、ユーザー行動データを活用したサイト改善のポイントを分かりやすく解説します。

ユーザー行動データとは?

ユーザー行動データとは、サイトに来た人が「どのページを見たか」「どれくらいの時間見ていたか」「どこでページを閉じたか」などを記録したデータのことです。例えば、次のような情報が分かります。

ユーザー行動データの主な指標

  • PV(ページビュー): 閲覧数が多いページは関心が高い。
  • 平均滞在時間: 長いほどコンテンツに没入。短い場合は内容ズレやUIに課題。
  • 直帰率: 最初のページだけで離脱した割合。検索意図と合わないと上昇。
  • 離脱率: 任意ページで離脱した割合。ページ末尾の導線不足や読了感の欠如が要因。
  • エンゲージメント率: スクロールやクリックなど能動的行動を示す。
  • コンバージョン率(CVR): 問い合わせや購入に至った割合。KGIに直結。

これらを見ると、「何がうまくいっていて、何が改善できるか」が分かってきます。

ユーザー行動データの取得方法

GA4タグをサイト全体に実装し、イベント計測を行うのが基本です。
併せてSearch Consoleで検索クエリを収集し、ヒートマップツールを導入すると視覚的にも行動を追跡できます。
計測設定時は、CVとなる「Thanks ページ」へのアクセスや電話タップをイベント登録し、成功指標を正確にカウントすることが重要です。

 

 

ユーザー行動データで分かること

数字だけを見ると難しそうに感じますが、よく見ていくと「サイトのどこに問題があるのか」が見えてきます。

例えば、「直帰率」が高いページがあるときは、そのページの内容が、検索した人の期待とズレている可能性があります。
また、「平均の滞在時間」が短ければ、ページの最初に表示される内容(ファーストビュー)が分かりにくいか、文章の流れが読みづらいのかもしれません。
さらに、「離脱率」が特定のページだけ高い場合は、そこが使いづらかったり、続きを読みたくなくなる原因になっていると考えられます。

「コンバージョン率(=問い合わせや購入などにつながる割合)」が低いときは、入力フォームが長すぎたり、ボタンが目立っていないといった理由があるかもしれません。

このように、数字をもとに「なぜ?」を考え、「どう直すか」を試していくことで、サイトを少しずつ良くしていくことができます。

 

離脱ページを特定し改善へつなげる

離脱率が高いページは、Googleアナリティクス4(GA4)の「ページとスクリーン」レポートで確認できます。そこに表示されたページのURLをもとに、次のような点をチェックしましょう。

まずはページの表示スピードです。開くのに3秒以上かかっている場合、見ようとした人が待ちきれずに離れてしまうことがあります。
この場合は、画像を軽くしたり、使っていない機能を削除することで、ページを速く表示できるようになります。

次に、見た目のわかりやすさや操作のしやすさ(UI/UX)も大切です。
情報の並べ方(見出しの順番)を整理したり、ページの終わりに「次はこちら」などのリンクをつけて、ユーザーが次のページに進みやすくする工夫が有効です。

 

エンゲージメントの高いコンテンツを伸ばす

平均滞在時間や「エンゲージメント率(=どれだけ積極的に読まれているか)」が高い記事は、多くのユーザーに好まれているページです。

そうした記事の「テーマ」「構成(見出しの流れ)」「デザインの見やすさ」などの共通点を見つけて、他の記事にも同じような工夫を取り入れてみましょう。そうすることで、サイト全体の読みやすさや内容のわかりやすさがアップします。

また、記事の中に「関連記事はこちら」といった内部リンクを入れると、ユーザーが他のページにも興味を持ちやすくなり、サイトの中をたくさん回ってもらえるようになります。

 

流入経路別に改善ポイントを見極める

検索エンジンからのアクセス(=オーガニック流入)が多い場合は、SEO対策がうまくいっているサインです。
一方で、SNSや他のサイトからのアクセスが少ない場合は、コンテンツを広める工夫(拡散の仕方)を見直す必要があります。

また、それぞれの流入元ごとに「どれくらい成果につながっているか(=コンバージョン率)」を比較することで、どの集客方法が効果的なのかが分かってきます。

成果が出ている流入元に力を入れれば、ムダなく効率的に成果を出すことができます。

 

 

ユーザー行動データを活かしたWEBサイト改善のポイント

行動データをもとにした改善は「滞在時間」「離脱率」「CVR」の三本柱で考えると整理しやすくなります。ここでは代表的な課題と打ち手を紹介します。

 

① ページ滞在時間の短さを改善

ページ滞在時間が短い場合、ユーザーがコンテンツに興味を持っていない可能性があります。

【改善策】

・タイトルと内容の一致
 ユーザーが検索して訪れたページのタイトルと、実際のコンテンツが一致していないと、すぐに離脱されます。
 → 例:「SEO対策とは?」の記事に具体的なSEO戦略が書かれていない。

・読みやすいデザインと構造
 見出しや箇条書きを使って情報を整理。重要な情報を冒頭に記載します。

・関連コンテンツの導線を設置
 「この記事もおすすめ」などで、他の記事へ誘導。

 

②離脱率の高さを改善

特定のページでユーザーが多く離脱している場合、そのページに問題がある可能性があります。

【改善策】

・ページの読み込み速度を改善
 ページが3秒以上かかると、離脱率が大幅に増加。
 → PageSpeed Insights(Googleの無料ツール)で速度を測定し、画像圧縮やコードの最適化を行う。

・不要なポップアップの削除
 過剰なポップアップはユーザーを不快にさせ、離脱を招きます。

・モバイル対応を強化
 スマートフォンでの操作性が悪いと、離脱率が高くなります。

 

③コンバージョン率を向上させる

訪問者が「購入」「問い合わせ」などの行動を起こさない場合、サイトの設計に問題があるかもしれません。

【改善策】

・明確なCTA(Call to Action)を設置
 「今すぐお問い合わせ」「無料見積もりはこちら」などの行動を促すボタンを目立たせる。

・フォームの簡略化
 必要最低限の入力項目にする(名前・メールアドレスのみなど)。

・信頼性を高める要素を追加
 お客様の声、実績、セキュリティバッジなどを掲載。

 

SEOにおけるユーザー行動データの活用法

Googleは、検索結果に出すページの「信頼性」や「役に立つ内容かどうか」をとても大切にしています。
特に最近は「E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)」という考え方や、実際にそのページを訪れた人の行動(どれだけ読まれたか・すぐに離れたか)なども参考にして、ページの質を判断しています。

たとえ直接数値が送られているわけではなくても、「すぐに離れられるページ」や「ほとんど読まれないページ」は、Googleの評価が下がってしまう可能性があります。

だからこそ、「ユーザーがどんな情報を求めているか(検索意図)」に合った内容を作ることが大切です。そして、関連ページ同士をうまくつなげておく(内部リンクの最適化)ことで、サイト全体がしっかり読まれるようになります。

さらに、「すぐに離れられてしまうページ(直帰率が高いページ)」を改善すれば、サイト内にとどまってくれる時間も増え、最終的には検索からのアクセス(オーガニック流入)も増えていく可能性が高まります。

 

検索意図に合ったコンテンツの作成

ユーザーが検索して訪れたページで満足していない場合、SEO効果が低下します。検索意図を分析し、ユーザーの悩みに答えるコンテンツを作成しましょう。

内部リンクの最適化

ユーザーが興味を持つページにスムーズに移動できるよう、関連するページ同士をリンクで結びます。これにより、滞在時間の向上や直帰率の低下が期待できます。

高い直帰率のページを改善

Google Analyticsで直帰率の高いページを特定し、以下のような改善を行います

  • 内容を充実させる。
  • 読み込み速度を改善。
  • ユーザーの次のアクションを明確にする。

 

まとめ

ユーザー行動データは、WEBサイト運用における「羅針盤」です。このデータを活用して、どのページが成果を上げているか、どこに課題があるかを把握し、適切に改善を行うことで、お問い合わせやご予約などのコンバージョンに繋げることが可能です。

運用の基本は「データを分析し、PDCAを回すこと」です。定期的にデータを見直し、改善を続けることで、SEO効果もユーザー満足度も向上します。

 

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